＜オリンパス＞自主再建へ…他社との提携を当面見送り
毎日新聞 5月22日(火)2時31分配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120522-00000009-mai-bus_all


Olympus 決定不與其他公司合作，自己撐下去。


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　損失隠しによる粉飾決算事件を起こしたオリンパスは２１日、経営の健全性を示す自己資本比率の向上のために検討していた他社との資本提携を当面見送り、自主再建する方針を固めた。ソニーと富士フイルムホールディングス、テルモの３社が名乗りを上げていたが、内視鏡など好調な自社事業で得る利益で自己資本比率を高めることも可能と判断していると見られる。

　オリンパスは損失隠しを決算書類に反映した結果、自己資本比率が昨年３月末の１１．０％から今年３月末には４．６％に低下。自己資本比率を高めるため、第三者割当増資による資本増強が急務と見られていた。

　自己資本比率の低下は新たな設備投資などにも影響することから、笹宏行社長は、１０日の１２年３月期連結決算の発表会見の席上、「どういう手段で（自己資本比率を）改善するかは検討中」としていた。

　ただし、資本提携については「まず事業戦略策定が大前提。提携についてはその後に考えたい」とやや消極的な姿勢を示していた。

　その後も資本提携について検討を続けたが、「６月２８日の定時株主総会前にまとめる経営計画には間に合わない。今の段階でどこかに絞って交渉しているということはない」（幹部）という。ただ、同業他社の自己資本比率がキヤノンは６８．８％、ニコンが５０・３％であるのに比べ「危機的な状況」（高山修一前社長）にあるのも事実。笹社長ら現経営陣もこうした危機意識は共有しており、「少なくとも３０％を考えていきたい」（笹社長）としている。

　ただ、損失隠しで投資家を欺いた経緯から東証で「特設注意市場銘柄」に指定されるオリンパスは、その指定が解除されるまで一般の投資家を対象にした公募増資は困難と見られている。自己資本比率３割を早期に目指すのであれば、来月の定時株主総会に間に合わないにしても長期的には他社との資本提携は避けられない、との見方もある。【大久保陽一】